ケミカルピーリングはグリコール酸、サリチル酸などの酸を皮膚に塗ることによって皮膚表面の死んだ細胞を除去し、皮膚の再生や皮膚機能を健全にする治療です。
ピーリングによりニキビのため分厚くなった角質を除去し、角栓がたまりにくくする作用や、皮膚細胞のターンオーバーを早める作用が有効とされています。
治療時間15〜30分
回復期間ほとんどなし
治療後の通院2〜3週ごとに数回の治療が必要
料金グリコール酸+イオン導入 \ 21,000
サリチル酸+イオン導入 \ 21,000
ソルトピーリング+イオン導入 \ 21,000
ビタミンアルジネートパック \ 4,200
アルジネート鎮静バック導入 \ 6,300
超音波美白パック導入 \ 84,000

ケミカルピーリング 治療詳細

ケミカルピーリングに使用される薬剤は様々です。
ピーリングでは様々な薬剤が使用されますが、日本国内で主に使われているものは、グリコール酸、サリチル酸、乳酸、TCA(トリクロロ酢酸)です。治療深度として真皮乳頭層を超えるケミカルピーリングは、われわれ黄色人種には、炎症後色素沈着や瘢痕形成などを起こしやすくなるため限界があります。

サリチル酸は角質軟化・融解作用を持ち、長期にわたり皮膚科治療薬として使用されてきました。
1996年Kligmanによって35%サリチル酸エタノールによるピーリングにてニキビ・色素斑・しわに対する改善の報告があり、アジア人にも安全な治療法であると紹介されました。サリチル酸は、脂溶性(BHA・βヒドロキシ酸)なため皮脂に近い性質を持ちます。そのため毛穴の治療には特に使用されてきました。しかしながら上記のような問題、特に皮脂腺から血中移行によるサリチル酸吸収の危険性があり中毒となる可能性がありました。サリチル酸ワセリンもワセリン中に溶解した部分と結晶のまま析出した部分とが、混在した状態となるので同様の問題を持ちます。そのため、基剤をマクロゴールとして
使用することで析出・血中移行といった問題を解決。角層のみに作用して、角質を融解し、角層のみを剥離するピーリング剤として特にニキビに強い効果を出すことがわかってきました。現時点でのニキビ治療は、サリチル酸によるケミカルピーリングが第1選択とされています。

ピーリング施行後は皮膚の乾燥感が一時的に強くなることがあるため、保湿が必要。ニキビの方の場合は初めは2週間おき、そのあとは皮膚の状態をみながら2-3週間おきに施術していきます。
レベル剥離深度による分類名称組織学的剥離の深さ
レベルI最浅層ピーリング角層
レベルII浅層ピーリング表皮顆粒層から基底層の間
レベルIII中間層ピーリング表皮と真皮乳頭層の一部から全部
レベルIV深層ピーリング表皮と真皮乳頭層および網状層
レベルI・II20_~30%グリコール酸
20~30%サリチル酸
ジェスナー液
10_~20%TCA(トリクロロ酢酸)
レベルI~III50~70%グリコール酸
35~50%TCA(トリクロロ酢酸)
レベルIII・IVベーカーゴードン液
フェノール(濃度88%以上)
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